マーケティングでクロスチャネルって聞くけど、クロスチャネルって何?
そんな疑問を解消します。
クロスチャネルとは、複数の媒体をミックスさせて相乗効果を狙ったマーケティング手法のうちの1つです。
しかし、実際にどのようにして、複数のチャネルを掛け合わせれば良いか分からないという方は、かなり多いのではないでしょうか?
実はこのクロスチャネルを理解し、上手くマーケティングすることができれば、個人でも企業をも勝てる発信力を得ることができます。
そこで今回の記事では、「クロスチャネル進め方」についてご紹介します。
これからSNSを使って様々なことに挑戦したいという方は是非、参考にしてみてください。
MUP season2-9より。
- SNSを使って事業をしたい
- 広告費にお金をかけたくない
- これから事業を始めていきたい
クロスチャネルの3つの手順
あなたがもし、ビジネスにおいてSNSを運用し、クロスチャネルを上手く使っていきたいと考えているのであれば、SNSは全てやりましょう。
それを前提とした上で、クロスチャネルを上手く活用する3つの手順を踏みましょう。
- 認知
- 広告
- 管理
複雑に感じるかもしれないけど、分かりやすく解説するよ!
クロスチャネルの手順①:認知
何かを始めようとした場合、個人にしろ事業にしろ、まず多くの人に認知をしてもらう必要があります。
人はブラックボックス、中身の分からないものを利用しようと思わないからです。
そして、そんな認知してもらうのに適したSNSがインスタ・YouTubeです。
理由は次のとおりです。
- ハッシュタグ機能/アルゴリズムによる自動マーケティング
- 情報取得意識の高い層が多い
- 深い情報を発信できる
- 人間性を出しやすい
インスタ・YouTubeでは深い情報と人間性を発信することができます。
深い情報を発信できる2つの媒体を利用している層は、自ら情報を取得しようとする意識が比較的高いです。
そして情報を取得する意識の高い層に対して、関連・オススメとして自動でリーチをかけてくれるので、自分がターゲットにしたい層に認知されやすくなります。
クロスチャネルの手順②:広告
認知を獲得をできたら、次は広告を出していきます。
しかし、ここで注意しないといけないのが「広告」という言葉を使ってはいますが、広告感(ビジネス感)を出してはいけないということです。
人は広告を嫌うので注意しましょう。
それを踏まえた上で広告に適した媒体はインスタ・Twitterになります。
理由は次の通りです。
- 広告のバランスが取りやすい
- 広告感(ビジネス感)の低い広告が打てる
- 普通の投稿が広告になる
広告感の低い広告は見てくれてる人にとって、広告と感じられずに受け止めてくれる場合があります。
そんな投稿を繰り返していくと普通の投稿自体が広告になり、自然な広告をプル広告と言います。
クロスチャネルの手順③:管理
最後の手順として重要なのが、クローズドな媒体に誘導してからの管理です。
クローズドな媒体に適しているのが、LINE@・Facebookです。
理由は次の通り。
- プッシュ広告が打てる
- イベント機能が数多くある
- 情報自体に価値が生まれる
ビジネス感のある広告は煙たがられますが、クローズドな媒体まで来てくれた人に取っては、情報自体に価値があります。
そしてLINE@に関しては開封率が極めて高く、ここで有力な情報をしっかり届けると、しっかり読まれます。(メルマガはほぼ開封すらされない)
また数多くの機能が備わっているので、この機能を利用して、忘れられないように定期的に参加してもらえるようなイベントを開きましょう。
ビジョン(自分の目的)の設定をする
最終的に自分がどのようなことをしたいのかを先に設定しましょう。
そして、その目的のために自分がしないといけないことを考え行動に移します。
例えば、自分の最終的な目的が『オンラインサロンの立ち上げ』だったとします。
そのためにしないといけないことは
- 認知の獲得(無差別なマスの認知/循環を作る)
- 興味のある層に発信をする
- 有料でも良いと思ってもらえるような施策を打つ
あくまで一例だけど、このフレームワークに当てはめて、自分のビジョンに近づけよう!
順番に解説していくよ。
ビジョン達成の流れ①:認知の獲得(無差別なマスの認知/循環を作る)
まずは、先ほどと同じように出来るだけ多くの人に認知を得られるように、一般受けをする無差別発信を各媒体で続けましょう。
そして、フォロワーの方に拡散(サポート)してもらえるような循環を作ります。
ビジョン達成の流れ②:興味のある層に発信をする
フォロワーの方にサポートしてもらえるようになると、次第にフォロワーが増えていくようになります。
そこで一般受けを狙わない、少し専門的な知識・情報を発信しつつ、クローズドな媒体に入ってもいましょう。
クローズドの媒体では、とにかくデータを集めます。
- 年代
- 性別
- 地域
- 入ってくれた目的
- 職業
- 興味
声をたくさん集めて、コミュニティの改善と追加を繰り返します。
すると最終的にクオリティの高いものが完成されます。
ビジョン達成の流れ③:有料でも良いと思ってもらえるような施策を打つ
完成度の高いものができたら、有料でも良いと思ってもらえるような施策を打ちましょう。
例えば6〜8割の情報を開示し、残りは有料化にするポイントハイドと呼ばれる手法など。
自分のビジョンに合わせた施策を打っていきます。
ここでの注意点は有料化したコンテンツの中で出た利益は、コンテンツに再投資して、更に良い環境を用意・準備することです。
例えば
- 専用アプリの開発
- サイトの開発
- コンテンツの追加
など、ドンドン自分のコンテンツの強化をしていきましょう。
ダブルダイヤモンド思考で取捨選択
ビジョンはあるけど、どんな施策を打てば良いか分からない・・・
どんな施策を打てば良いかは『ダブルダイヤモンド思考』と呼ばれるフレームワークを使用します。
ダブルダイヤモンド思考とは
ダブルダイヤモンド思考とは、自分のビジョンに対してできることを考え、拡大と収束を繰り返すフレームワークです。
例えば下記のように、座る場所がなければ、どんな椅子が必要か色々なアイデアが思い浮かびますよね。
そこから自分のアイデアが拡大していきます。
次に思いついたアイデアから最適なものを選び収束させます。
次に選んだアイデアから考えられるアイデアをまた拡大させていきます。
例えば「手すりはいるのか?」「椅子は固定の方が良いのか?」「椅子は動かせる方が良いのか?」など、拡大と収束の思考を繰り返すことによって自分の取るべき選択が見えてきます。
ダブルダイヤモンド思考はポイント式
拡大と収束をするに当たって、選ぶ際のコツはポイントを振り当てていくことです。
例えば、先ほどの『オンラインサロンの立ち上げ』の場合。
ダブルダイヤモンド思考 | スピード | 質 | 手間 | コスト | 合計 |
有料広告 | 3pt(早い) | 1pt(悪い) | 2pt(そこそこ) | 1pt(高い) | 7pt |
SEO(ブログ) | 1pt(遅い) | 2pt(そこそこ) | 1pt(手間がかかる) | 2pt(そこそこ) | 6pt |
VEO(YouTube) | 2pt(そこそこ) | 3pt(良い) | 3pt(比較的かからない) | 3pt(タダ) | 11pt |
表のように、拡大したアイデアの中からポイントの高かったものを最適として、収束してを繰り返し選択していきましょう。
クロスチャネルについて まとめ
- クロスチャネルの流れは認知→広告→管理
- まず自分のビジョン達成のための施策を考える
- 試作はダブルダイヤモンド思考を用いて適したものを選ぶ
- ダブルダイヤモンド思考とは拡大思考→収束思考の繰り返し
クロスチャネルを上手く使えば、消去法ではない確実な施策を打つことができます。
消去法で施策を打とうとした場合、大変な労力と手間とコストと時間がかかってしまうので、体力のある大手企業にはできても、個人では難しいです。
逆にいえば、このクロスチャネルは個人だからこそ、活用できる手法なので、是非試してみてください。