登山初心者が語る

1.はじめに

“登山・ハイキングの始め方”でお悩みではないですか?

「健康に良さそうだから」
「趣味が欲しいから」
「人生で一度は富士山に登ってみたいから」

様々な理由から、登山やハイキング等、山歩きを始めてみたい! けれども何から始めたら良いか分からないとお悩みではないですか?

実際に登山・ハイキングは専門的な知識や必要な装備が多く、初心者の方・初めての方にとっては少し敷居が高く感じるかもしれません。

画像: 歩いている時の爽快感は格別です!
歩いている時の爽快感は格別です!

しかし、想像してみてください

山歩きを楽しんでいる未来のご自身を。

・趣味や生きがいの一つになる
・忙しい日々のリフレッシュの場ができる
・体力がつく、痩せるなど健康になる
・一緒に歩く山仲間ができる

など、山があなたの人生をより豊かにしてくれることでしょう!

そこで当記事では、まずは“はじめの一歩”を踏み出していただけるように、登山・ハイキング初心者の方が不安に感じるポイントをお伝えいたします!

登山歴8年以上の私も最初は不安だらけでした

画像: 富士山山頂からの雲海とご来光・スタッフ松田撮影
富士山山頂からの雲海とご来光・スタッフ松田撮影

実は私・クラブツーリズムのスタッフ松田も、約8年間登山・ハイキングの旅を担当しておりますが、山の経験は0からのスタートで、全く分からないことだらけでした。

しかし、この8年間で、富士山をはじめとする多くの日本百名山などの登頂から、ヨーロッパアルプスの縦走トレッキングまで、様々な山歩きを添乗するまでになりました。

そんな私が、これだけは押さえてほしい登山・ハイキングのポイントをまとめてみました。

2.初心者向け 装備・服装のポイント

<装備> まずは最低限必要な、山における“三種の神器”とは?

登山・ハイキングを始める際に、最低限必要な3つの装備を、山における”三種の神器”と呼んでいます。初心者の方もこれだけは用意しましょう。

三種の神器① 雨具・レインウェア(上下セパレート)

画像: 上下セパレートの雨具
上下セパレートの雨具

雨具を選ぶ条件は、
・防水性に優れていること
・透湿性 に優れていること(風は通さないが水蒸気を通す)
・上下セパレート(別)になっていること

素材は、防水性と透湿性を高いレベルで両立した「ゴアテックス」がおすすめです。

画像: ゴアテックスのロゴ
ゴアテックスのロゴ

何を買ってよいか分からない場合は、
「ゴアテックス素材」で
「上下セパレート(別)」 
のものを条件に購入いただければ間違いないと思います。

▼こちら▼もおすすめ!雨具についての解説clublog.club-t.com

三種の神器② 靴(登山靴・トレッキングシューズ・ハイキングシューズ)

画像: 登山靴
登山靴

靴を選ぶ条件としては
・つま先が固いこと
・靴底が固いこと
・くるぶしが固定できること
・防水性があること

ハイカット、ミドルカット、ローカットはどれが良い?
山頂を目指すしっかりとした登山が目的という方は、まずはミドルカットくらいのものを、
なだらかなハイキング程度で大丈夫という方は、ローカットのものからお選びいただくと良いかと思います。

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三種の神器③ ザック・リュックサック

画像: ザック
ザック

サイズ
大きさはリットル(ℓ)で表しますが、下記が一つの目安となります。

・日帰りの山歩きの場合:20~30リットル
・1泊程度の山小屋泊の場合:30~40リットル
・数泊以上の山小屋泊、テント泊の場合:50リットル以上

その他の条件
・腰で背負えること(腰ベルトがあるもの)
・自分の身体にフィットするか
・上からかぶさる形になっている雨ブタ付がおすすめ
・併せてザックを雨から守るザックカバーも必要になります

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<服装> 意識していただきたい“重ね着”と、避けるべき”綿素材”について

画像: <服装> 意識していただきたい“重ね着”と、避けるべき"綿素材"について

どんな服装で歩くかも登山・ハイキングを始める際の重要なポイントです。
今回は服の着方のポイントと、山では適さない服の素材についてご説明いたします。

“重ね着”は登山・ハイキングの基本です

画像: フロントジップの付いている服が脱ぎ着しやすくオススメです
フロントジップの付いている服が脱ぎ着しやすくオススメです

重ね着は「レイヤリング」とも呼ばれます。
下着→シャツ→防寒着→雨具 
の順番で重ね着をしましょう。

その他の重ね着のポイント
・寒ければ着る、暑ければ脱ぐを徹底すること
・歩くと体は熱くなってきますので、歩き始めは肌寒いくらいでスタート
・下着で防寒しすぎない(熱くなっても下着は脱げません)

山において避けるべき”綿素材”について

画像: ジーンズは伸縮性、速乾性がなく、山では絶対に避けていただきたい服の一つです
ジーンズは伸縮性、速乾性がなく、山では絶対に避けていただきたい服の一つです

服装は山用の服を一式揃えるのが理想ではありますが、最初はご自宅にあるもので代用していただく方もいらっしゃると思います。

その場合でも、絶対に避けていただきたい服の素材が“綿素材”です。
理由は、綿素材は水に濡れると乾きづらいためです。山歩き中は体が熱くなり汗を大量にかくことがほとんどで、山頂などでじっとしている際に体が一気に冷えてしまい非常に危険です。

服の選び方のポイント
・吸汗性(汗を吸い取る)
・速乾性(すぐ乾く)
・伸縮性(動きやすい)

おすすめの素材
・ポリエステルなどの化学繊維
・メリノウール(メリノ種という羊の毛から取られた天然素材)
等が上記ポイントを満たしており、おすすめです!

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他に必要なものは?

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3.初心者におすすめの季節について

歩きやすい春と秋

画像: 桜の咲く春の吉野山
桜の咲く春の吉野山
画像: 紅葉に染まる秋の尾瀬
紅葉に染まる秋の尾瀬

が気候的にも歩きやすく、登れる山の選択肢も多いのでおすすめです!
時期が合えばは様々な花々が、には紅葉が山に彩りを与えてくれます。

ただ、個人的には登山・ハイキングを始める季節はいつでも良いと思います! 大切なことはその季節に合った山選びをすること。

経験者にとってのハイシーズン夏

画像: 北海道・旭岳 ロープウェイ駅から歩ける高山植物の名所・裾合平
北海道・旭岳 ロープウェイ駅から歩ける高山植物の名所・裾合平

は平地では気温が上がりますが、標高の高い名峰が雪解けしますので、経験者にとっては一番のハイシーズンになります。
初心者の方はロープウェイやバスなどを利用し、標高の高いところからスタートでき、比較的簡単な山歩きがおすすめです。
気温も下がるので爽やかな山歩きが楽しめ、場所によっては珍しい高山植物も見られますよ。

空気が澄んだ絶景を楽しむ冬

画像: 高尾山山頂から見る雪をかぶった富士山
高尾山山頂から見る雪をかぶった富士山

は一気に冷え込み標高の高い山は雪山となり、初心者には難しくなります。
しかし、標高の低い低山を選べば、空気が澄んだ中での絶景の山歩きを楽しめます。雪をかぶった周囲の高い山々の景色を眺められるのもこの時期ならではです。

4.初めての山選びについて

画像: 空気が澄んだ絶景を楽しむ 冬

登山・ハイキングで山を選ぶ際のポイント

重要なことは、歩く山のレベルの確認です。
初心者の方がレベルの高い山にいきなり挑戦してしまうと、完歩できなかったり、ヘトヘトになるほど疲れたり、何より怪我をしてしまう可能性があります。

山のレベルを測るには、下記3点の情報が判断の基準になります。

1.標高差
歩く標高差を見ていただければ、ある程度の登山・ハイキングの大変さがイメージできます。
数字が大きければ、傾斜のある坂道の上りや下りが増え、おのずと山歩きのレベルは上がります。

初めのうちは、まずはなるべく標高差の小さな山を選ぶことをおすすめいたします。

2.歩行時間(歩行距離)
標高差と同様に数字の大きさが、登山・ハイキングの大変さに直結いたします。
一般的には休憩時間等を含まない、純粋に歩く時間を指すことが多いです。

歩行距離でも歩く長さは測れますが、同じ距離でも条件により歩行時間は大きく変わります。
初心者の方にとっては、歩行時間の方がよりイメージしやすい数値といえるでしょう。

3.標高の高さ
標高は気温に大きく影響し、標高が100m上がると、気温が0.6℃下がると言われます。
つまり、標高0m近い平地の気温が30℃の場合、標高3,776mの富士山山頂は、単純計算で気温が8℃近くまで下がります。これだけでも標高による環境の変化が想像いただけると思います。

季節に合わせ、夏は標高の高いところへ、冬は標高の低いところを選んでいただければ、快適な登山・ハイキングが楽しめると思いますよ。

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登山とハイキングの違いとは?

一般的にはこの両者の違いに明確な定義はありません。
クラブツーリズムでは、標高差、歩行時間によって、レベルの低い順に<ハイキング>、<登山>と2つの分類に分け、さらに「ハイキング初級」「登山初級A」などのように細かくレベル分けをしています。

ハイキング レベル一覧

画像: ハイキングは比較的標高差の少ない山歩きです 写真は上高地
ハイキングは比較的標高差の少ない山歩きです 写真は上高地
レベル歩行時間特徴
ミニハイキング2時間以内標高差100m未満、歩行距離5km以内の 
舗装されていない道歩き。
ハイキング入門3時間以内初めて「野山」を歩く方向き。
標高差100m未満のほぼ平坦な道歩き。
ハイキング初級2~5時間程度本格ハイクへのステップアップに!
標高差100m以上のややアップダウンのある道歩き。
ハイキング中級5時間以上軽い登山も含む本格的なハイキング。
標高差100m以上、300m未満のアップダウンのある道歩き。

登山 レベル一覧

画像: 登山は山頂を目指すため標高差の大きな山歩きになります 写真は木曽駒ケ岳
登山は山頂を目指すため標高差の大きな山歩きになります 写真は木曽駒ケ岳
レベル歩行時間標高差特徴
登山入門4時間以内500m未満登山は初めてという方、
しばらく登山をお休みしていた方に最適のコースです。
登山初級A4時間以上500m以上登山入門より歩行時間や標高差が増えます。
体力維持や中級へのステップアップにも最適です。
登山初級B5時間以上500m以上
登山中級A6時間以上700m以上本格的な登山コースです。
登山入門・初級コースを経験してからのご参加をお願いします。
登山中級B7時間以上700m以上
登山上級5時間以上500m以上危険箇所や沢などの悪路、
自炊・無人小屋利用の長期縦走などがある熟達者向けコースです。

登山・ハイキングを始める際は、まずは無理せず標高差が少なく、歩行時間の短い山を選び、徐々に歩行レベルを上げていきましょう!

5.はじめの一歩を踏み出そう!

画像: 登山 レベル一覧

具体的な行動プランをご紹介

登山・ハイキングについて、少しずつ理解していただけたかと思います。それでは、山歩きのはじめの一歩を踏み出してみましょう!

ツアーに参加してみる

画像: バスツアーは移動も楽々♪不要な荷物をバスに置いていけることも多いです
バスツアーは移動も楽々♪不要な荷物をバスに置いていけることも多いです

登山・ハイキングツアーに参加してみましょう。
クラブツーリズムでは全国各地から出発する登山・ハイキングツアーを多数ご用意しています。

ツアーは原則、ガイド・添乗員が同行し、道案内から安全管理はもちろん、植物や地形などの自然解説も行います。楽しく安心・安全な山歩きができますので、初心者の方が山を始めるにはぴったりです!

また、幅広い年齢層の方にご参加いただいており、おひとり参加のお客様も非常に多いですので、ツアー中に山友達ができるかもしれません!

ツアーの種類としては、
・街から出発し移動も楽々、不要な荷物を置いていけることも多い バスツアー
・集合場所に直接お越しいただく 現地集合・解散ツアー
等があり、様々な山を目的地にした数多くのツアーラインナップをご用意しています。

歩行レベルは各ツアーページに掲載されていますので、まずは<入門><初級>等の低いレベルから、日数は気軽な日帰りから参加してみましょう♪

▼ツアーはこちらからご覧ください!▼www.club-t.comwww.club-t.com

▼登山ツアーのメリット・デメリットについてはこちら▼clublog.club-t.com

登山教室に参加してみる

画像: ガイドが歩き方や山の注意点などをレクチャーしてくれます
ガイドが歩き方や山の注意点などをレクチャーしてくれます

関東、東海、関西エリアにお住まいであれば、登山教室もおすすめです。
これまで多くの登山ビギナーにご参加いただき、大変ご好評をいただいております!

月に1回程度のペースでツアーを設定しておりますので無理なく参加でき、回を追うごとに仲間の結束も固くなりますよ。

無料の説明会も開催しておりますので、まずは説明会でお話を聞いていただくだけでも大きなステップです。www.club-t.com

終わりに

いかがでしたでしょうか? 山は一歩足を踏み入れるだけで、非日常を楽しめる最高の癒しスポットです!

まずは必要な知識を身につけ、楽しく安全にはじめの一歩を踏み出してみませんか?

他にも、クラブツーリズムでは「女性限定の山旅」、「テーマを決めたシリーズツアー」、「名峰登頂を目指すステップアップツアー」など、様々な歩く旅をご用意しております!

ご自分に合った登山・ハイ

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