”人を動かす”を書籍とオーディブルの両方で読んでみました!
ということで、今回は”人を動かす”について解説していきます。
人生を豊かにする考えや、良好な人間関係を築く方法などが書かれているので、人生に行き詰まっている方はぜひ、参考にしてみてください。
- オーディブルを使おうか悩んでいる
- 人を動かすの概要が知りたい
- 人生が上手くいかない
人を動かすをオーディブルで聴いてみた感想
まず、個人的な意見から書くと、”人を動かす”はオーディブルで聴いた方が良いと感じました。
しかし僕の場合、先に書籍で何度か読んでいたから、そう感じたのかもしれません。(もう読んでいない状態で聴くことが叶わないので、検証のしようがありませんが)
僕がオーディブルを使った方が良いと思った理由は3つあります。
- 繰り返すことにあまり抵抗を感じない
- 感情移入がしやすい
- オーディブルの方がお得
詳しく解説します。
人を動かすの感想①:繰り返すことにあまり抵抗を感じない
”人を動かす”はかなり分厚く、内容もかなり濃いです。
そして、1度読んだだけでは、「この本の全てを理解するのは難しい」と作中でも述べられています。
つまり、”人を動かす”は繰り返し読むことが前提の本ということです。
厚みはこんな感じ↓
僕は本を読む速度が遅く、この本を一回読み終わるのに1ヶ月近くかかってしまいます。
繰り返して読もうと思うと最低でも2ヶ月はかかってしまう計算です。
なので、僕と同じような読書スピードが遅い人にとってオーディブルは大変助かるサービスでもあります。
人を動かすの感想②:感情移入がしやすい
ナレーターの声が聴きやすく、やや感情を込めて読んでくれているので、目で文字を読むより感情移入しやすくなります。
感情と記憶力には相関性があり、人の脳は感情の乗った出来事を優先的に記憶するようになっています。
つまり、普通に書籍で読むよりも内容が頭に残りやすくなるということ。
繰り返し聴きやすく、記憶にも残りやすいのはかなり大きなメリットと言えます。
人を動かすの感想③:オーディブルの方がお得
オーディブルの会員になると、毎月1度『コイン』を一枚もらえるんですが、オーディブル内の『コイン』は値段に関係なく、何でも好きな本一冊と交換することができます。
そして、オーディブル会員は月額1500円なので、”人を動かす”は1500円以上(ほとんどの本は1500円以上)するので、普通に買うよりもお得です。
人を動かす 概要
”人を動かす”というタイトルですが、内容は完全に”心を動かす”ものとなっています。
”人を動かす”というタイトルだけを見ると、『人を自由自在にコントロールすることができる』といった印象を受けますが、この本の真髄は自分の言動を変えてくれるキッカケになることにあります。
『人は感情の生き物』です。
感情とは心のこと、心を動かすことによって、人は動くということを10時間35分をかけてたっぷり伝えてくれます。
なので、”人を動かす”の『人』とは自分も含まれるということになり、全くもって他者を好きにコントロールできるといった内容ではありません。
人を動かすの内容
”人を動かす”は5つの章に分かれています。
- 人を動かす3原則
- 人に好かれる6原則
- 人を説得する12原則
- 人を変える9原則
- 幸福な家庭を作る7原則
順番に見ていきましょう。
”人を動かす”の内容①:人を動かす3原則
人を動かす3原則は以下の通りです。
- 盗人にも五分の理を認める
- 重要感を持たせる
- 人の立場に身を置く
盗人にも五分の理を認める
この項目では、人はどんなに悪事を働き、他人に責め立てられようとも決して自らの過ちを認めたりしない、といった内容となっています。
重要感を持たせる
この項目では、人を動かす最大の秘訣は、自ら動きたくなる気持ちを起こさせること、といった内容になっています。
人の立場に身を置く
この項目では、人を動かすには自分が望むものではなく、相手が望むものを提示する。
といった内容になっています。
”人を動かす”の内容②:人に好かれる6原則
人に好かれる6原則は以下の通りです。
- 誠実な関心を寄せる
- 笑顔を忘れない
- 名前を覚える
- 聞き手にまわる
- 関心のありかを見抜く
- 心から褒める
誠実な関心を寄せる
この項目では、人は心からの関心を向けられると嬉しく思い、まずは心を開くこと。
といった内容になっています。
笑顔を忘れない
この項目では、笑顔には元手が要らず利益は莫大で、どんな状況においても笑顔が豊かさを作る。
といった内容になっています。
名前を覚える
この項目では、人は自分の名前に重要感を持っているので、人の名前は大切に扱うようにする。
といった内容になっています。
聞き手にまわる
この項目では、人は相手よりもよっぽど自分に興味を持っているので、自分が話すよりも聞き手に回った方が相手は喜ぶ。
といった内容になっています。
関心のありかを見抜く
この項目では、人の関心事を何かを見抜き、それを話題にすれば双方にメリットが生まれることになる。
といった内容になっています。
心から褒める
この項目では、お世辞は口から出るが、称賛は心から生まれ、称賛の言葉は誰でも嬉しいもの。
といった内容になっています。
”人を動かす”の内容③:人を説得する12原則
人を説得する12原則は以下の通りです。
- 議論を避ける
- 誤りを指摘しない
- 誤りを認める
- 穏やかに話す
- 「イエス」と答えられる話題を選ぶ
- しゃべらせる
- 思いつかせる
- 人の身になる
- 同情を持つ
- 美しい心情に呼びかける
- 演出を考える
- 対抗意識を刺激する
議論を避ける
この項目では、議論で勝つことに意味はなく、相手は議論に負けても決して意見が変わることはない。
といった内容になっています。
誤りを指摘しない
この項目では、誤りを指摘しても傷つくのは論理ではなく、感情だから相手が誰であろうと誤りを指摘するのではなく、外交的手法を用いる。
といった内容になっています。
誤りを認める
この項目では、自分が過ちを犯したら、苦しい言い訳をするよりも快く認め、「負けるが勝ち」を意識した方が良い結果をもたらす。
といった内容となっています。
穏やかに話す
この項目では、どんなに腹を立てたとしても、感情を剥き出しにせず冷静に向き合えば、話し方一つで結果は大きく変わる。
といった内容になっています。
「イエス」と答えられる話題を選ぶ
この項目では、そもそも意見の異なることを話題にしてはいけない。
といった内容になっています。
しゃべらせる
この項目では、相手を説得したいなら自分ばかり喋るのではなく、相手に多く喋らせる。
何故なら、相手のことは相手が一番よく知っているから、相手のことは相手から聞く。
といった内容になっています。
思いつかせる
この項目では、人は他人に押しつけられた意見よりも、自分で思いついた意見を大切にするから、自分の意見を話すのではなく、同じ意見を相手に思いつかせるように促そう。
といった内容になっています。
人の身になる
この項目では、他人に頼み事をするときは、どうすれば相手がそれをしたくなるかを考えよう。
といった内容になっています。
同情を持つ
この項目では、人は誰しも同情されたいと思っていて、時には同情欲しさにワザと自ら傷つける者さえいる。
といった内容になっています。
美しい心情に呼びかける
この項目では、人は誰しも正直で義務を果たしたいと本当は望んでいるので、疑うのではなく相手の誠実さに訴えかけよう。
といった内容になっています。
演出を考える
この項目では、人はストーリーを求めているので、ドラマチックな演出はことを良いように運ぶ。
といった内容になっています。
対抗意識を刺激する
この項目では、人は自己表現の場を欲しがっているから、ゲームを用意し競争心を刺激すれば、あらゆる出来事は楽しいものに変わる。
といった内容となっています。
”人を動かす”の内容④:人を変える9原則
人を変える9原則は以下の通りです。
- まずは褒める
- 遠回しに注意を与える
- 自分の過ちを話す
- 命令をしない
- 顔を潰さない
- わずかなことでも褒める
- 期待をかける
- 激励する
- 喜んで協力させる
まずは褒める
この項目では、まず相手を褒めることは麻酔に似た効果がある。
といった内容になっています。
遠回しに注意を与える
この項目では、人に注意を促すときは、「違う場面でなら役立つ」というような遠回しな表現をするようにしよう。
といった内容になっています。
自分の過ちを話す
この項目では、相手を変えたい場合、自分の後悔や過ちを打ち明け「自分のようにはならないで欲しい」と伝えると効果的。
といった内容になっています。
命令をしない
この項目では、人を変えるには命令するよりも意見を求めた方が良い。
といった内容になっています。
顔を潰さない
この項目では、相手の尊厳を傷つけ自己嫌悪に陥らせるような権利は誰にもない。
といった内容になっています。
わずかなことでも褒める
この項目では、人の才能は批判によって萎み、励ましによって花を咲かすので、惜しみなく心から褒めよう。
といった内容になっています。
期待をかける
この項目では、人は期待をかけると期待に応えようと努力するので、悪い評価ではなく良い評価を与えよう。
といった内容になっています。
激励する
この項目では、人は自分の能力に自信がつくと成長が早くなる。
といった内容になっています。
喜んで協力させる
この項目では、自分が何か協力して欲しい時は、相手が望むものを与えよう。
といった内容になっています。
”人を動かす”の内容⑤:幸福な家庭を作る7原則
幸福な家庭を作る7原則は以下の通りです。
- 口やかましく言わない
- 長所を認める
- アラ探しをしない
- 褒める
- ささやかな心づくしを怠らない
- 礼儀を守る
- 正しい性の知識を持つ
口やかましく言わない
この項目では、口やかましい小言によって、結婚の墓穴を掘り続けている。
といった内容になっています。
長所を認める
この項目では、結婚相手が完全でなくとも、長所を褒め活かせば倦怠期はこない。
といった内容になっています。
アラ探しをしない
この項目では、離婚の原因の1つはお互いがアラ探しをしているから。
といった内容になっています。
褒める
この項目では、男性はもっと女性の美しくあろうとする努力を褒めるべきだ、といった内容になっています。
ささやかな心づくしを怠らない
この項目では、世の中の離婚は絶対に離婚が必要とされるものはほとんどなく、大抵はささやかな愛情の出し惜しみによるもの。
といった内容になっています。
礼儀を守る
この項目では、男性は仕事に向ける熱意を少しでも家庭に注ぐことができたなら、それだけで大抵の家庭内の問題は解決する。
といった内容になっています。
正しい性の知識を持つ
この項目では、多くの夫婦は真の結婚生活を送っているのではなく、ただ離婚しないでいるに過ぎない。
その多くの原因が性生活の不調和。
といった内容になっています。
人を動かす まとめ
本には厚みがあり、内容はかなり濃いものとなっていますが、書かれていること自体はあまり難しいものではありません。
むしろ、人間として当たり前のことが書かれているように感じます。
その当たり前のことを僕たちが如何にできていないのかが、本の厚みとなって現れているのかもしれませんね。