人はなんで寂しいと感じるの?
そんな疑問を解消します。
群れをなして生きている動物には全て、群居欲と呼ばれる欲求が存在します。
実はこの群居欲、三大欲求の一つとしても数えられることがあるぐらい、人間にとって大切なものとなっているんです。
そこで今回の記事では、満たされないと凄くまずい群居欲についてご紹介していきます。
大切な人を孤独にさせないためにもぜひ、参考にしてみてください。
- どこか寂しさを感じている
- 人との付き合い方に悩んでいる
- 小さなお子さんがいる
群居欲とは?
群居欲とは、集団欲とも呼ばれ、人間にとって大きな欲求のうちの1つです。
家族・友人・恋人などの人間同士の触れ合いによって、群居欲は満たすことができます。
しかし、逆に群居欲が満たされない人生が長く続くと、人は良くない方に向かってしまう可能性があります。
なので、自分の身の回りの人たちの中に孤立している人がいたら、声をかけて上げてください。
群居欲が満たされない場合
もし、群居欲が満たされなければ一体どうなってしまうのでしょうか?
アメリカでマウスを使った実験をしたところ、驚くべき結果となりました。
実験内容:1ヶ月間、外部と一切の接触を絶ったケースにマウスを1匹にする。
- 凶暴化
- ケース内を暴れ回る
- 自傷行為
まず最初に凶暴化し、次にケース内を永遠と動き続け、最終的に自身の毛を抜くという自傷行為に至りました。
群居欲を満たされない場合、人間にも似たような行動が見られますよね。
僕たちは外部と一切接触しないなんて、特殊な状態になることはありませんが、それでも孤立して群居欲が満たされないと似たような行動をとってしまいます。
群居欲を満たすための問題行動
時折、家族の中であっても群居欲が満たされない場合などがあります。
例えば、兄弟が凄く優秀で勉強もスポーツも兄弟に勝てず、自分だけ認められていなかった場合。
そうすると問題行動を起こし、違った形で構ってもらおうとします。
しかし、そこでも構わずに放置してしまうと、問題行動が徐々にエスカレートしていき、最終的に人生そのものが間違った方向にいってしまう可能性が上がってしまいます。
群居欲を満たすためには?
群居欲を満たすためには、自分は群れの中に居るという実感を持つことが重要となります。
なので、ただ群れの中にいても「認められない」「疎外感を覚える」などの状態にあれば、群居欲を満たすことはできません。
そして、自分の居れる群れの数は多ければ多いほど良いです。
これは投資のリスク分散と同じ考え方で、自分の居れる場所が1つであるよりも、複数ある方がバランスを取ることができます。
例えば、家族だけでしか群居欲を満たすことができないよりも友達や恋人、会社の人間など、それぞれコミュニティを持っている方が良いのです。
子どもたちの群居欲を満たしてあげよう
群居欲は自分の属している群が多ければ多いほど満たすことができますが、それはあくまでも大きくなってからのお話。
小さな頃の群居欲を満たせる群は家族しかありません。
なので、小さなお子さんのいる方は是非、たくさん触れ合いをしてあげましょう。
I love you, because you are you.
是非、あなたの周りにいる大切な人たちに言ってあげて欲しい言葉があります。
それは「I love you, because you are you」
これは心理学の神とも呼ばれる、”カール・ロジャーズ“博士が残した言葉です。
あなたの人生だ。
失敗してもいい。
君ならきっとそこから、学ぶだろう。
失敗した君だって愛している。
私は、あなたの最大の味方だ。
I love you, because you are you.
カール・ロジャーズより
例え、優秀じゃなくても、あなたがあなたというだけで私はあなたを愛している。
そう言って、たった1人だけでも、ありのままの自分を受け入れてくれる存在がいれば人は救われることができるのです。
群居欲 まとめ
- 人には群居欲という触れ合いたい欲求を持っている
- この欲求が満たされないと人は苦しむことになる
- 群居欲を満たすにはたくさんのグループにいた方が良い
- 身の回りの人に「I love you, because you are you」と言ってあげる
- ありのままを受け入れてくれる存在が1人でもいれば救われる
実は群居欲に関する実験がもう一つアメリカで行われていました。
心理学の専門家たちがアメフト選手たちを病院送りにするという実験です。
身体が大きくて丈夫でメンタルも強いアメフト選手に専門家たちが、毎日「痩せた?」「目の隈すごいよ?」「疲れてる?」と集団で声をかけ続けると1ヶ月もしないうちにアメフト選手たちは全員、病院送りになりました。
この実験はどんなに強い人間でも集団には勝てないということを示しています。
なので、孤立している人がいたら声をかけてあげてください。
それだけで誰かを救うことができるかもしれません。