あー!ムカつくムカつくムカつく!
おらー!ぼけ!カス!ハゲ!
そんな怒りを解消します。
普段から、イライラが止まらずに、原因は「自分でもよく分からない」という方は言葉遣いに原因があるかもしれません。
昔の僕は、汚い言葉を日常的に使っていました。
そして同時に心も荒れていて「自分でもよく分からないけど、怒りが止めどなく溢れてくる」という時期もあったぐらいです。
そんな時、『言葉が心に与える影響』という内容の本と出会い、言葉と心には密接な関係があるということを知りました。
少しずつ言葉遣いを改善し、今では当時のイライラが嘘のようになくなりました。
そこで今回の記事では、言葉が心に与える影響について解説していきます。
原因不明のイライラ・ストレス・不安に襲われている人は是非、参考にしてみてください。
- 言葉遣いをよくしたい
- 原因不明のイライラが消えない
- ストレスを無くしたい
言葉の持つ力
まず、最初にお伝えしたいのが、言葉には力があるということです。
良い言葉には良い力が宿り、悪い言葉には悪い力が宿ります。
一見、オカルトのように感じますが、実は脳科学的観点から見ても、言葉の持つ力は実証済みなので、順番に解説していきます。
合わせて読みたい記事 ⇨心理学を勉強するべき理由
言葉はイメージを引き出す
言葉にはイメージを引き出す力があります。
例えば
昨日の晩ご飯は親子丼でした。
こんな感じで、「親子丼」という言葉ではなく、親子丼が画像(イメージ)として頭に浮かんだはずです。
言葉はイメージを引き出す引き金ということを認識しておいてください。
イメージは感情を引き出す
次にイメージは感情を引き出します。
例えば、先ほど親子丼が頭の中にイメージとして浮かびましたが、親子丼をイメージした次は
美味しそう
お腹減った
食べたい
といった感情です。
これが仮に「海」という言葉であっても、人は「海のイメージ」を浮かべ、「海のイメージ」に対して
行きたいな
暑そうだな
眺めたいな
といった感情が湧き上がります。
人は感情の生き物です。
言葉が連想させるものが良いものであれば、良い感情を引き起こせます。
しかし、言葉が連想させるものが悪いものであるなら、悪い感情を引き起こしてしまいます。
言葉=イメージ=感情ということを認識しておいてください。
脳は他人と自分の認識ができない
人の脳は他人が放った言葉と自分が放った言葉の区別がつきません。
意識的に自分が言ったと理解していても、深層的な深い部分では言われたのか、言ったのかが分からないということです。
なので、日常的に悪口を言っている人は、日常的に悪口を言われているのと同じということになります。
日常的に悪口を言われ続けると、心にストレスがかかり、ストレスが更に口を悪くさせるという、負のスパイラルに陥ることになります。
このスパイラルから抜け出すためには言葉遣いを直すしかありません。
言葉遣いは、ほとんど習慣のようなものなので、直すのは難しいでしょう。
そこで次の章で言葉遣いを直す方法を順番に解説していきます。
セルフトークをコントロールする
人は1日、無意識のうちに数万回も頭の中で言葉を使っています。
心理学では頭の中の会話を「セルフトーク」と呼び、8〜9割はネガティブな言葉をセルフトークで使っていると言われていて、人間の性質が元々ネガティブということを示しています。
最初に説明した通り、言葉はイメージを引き起こし、イメージは感情を引き起こすので、セルフトークでネガティブな言葉を使えば使うほど、負の感情が沸き起こることになります。
そして、セルフトークは言葉遣いと密接に関係していて、ネガティブなセルフトークばかりしていたら、言葉遣いがネガティブなものになるのは必然です。
では、もしセルフトークの8〜9割をポジティブに変えることができたら?
言葉遣いを直すことができる上に、感情もポジティブなものに変わって行きますよね。
その方法を3つご紹介します。
- セルフトークの存在を意識する
- 否定と肯定を使い分けない
- 日常的に使う言葉をポジティブに変える
詳しく解説します。
セルフトークの存在を意識する
これまでは、セルフトークというものが存在することを知らなかった方は、当然ながらセルフトークを意識することができなかったと思います。
しかし、この記事を読み、セルフトークの存在を知ったということはセルフトークを意識することができるということです。
自分の頭の中では1日に数万回の言葉が使われているということを意識することで、意識的にセルフトークをポジティブなものに変えます。
注意点として、人は1つのことに長時間意識を維持することが苦手なので、瞬間瞬間でしかポジティブに変えることができないということを押さえておきましょう。
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否定と肯定を使い分けない
脳は否定と肯定の違いを認識することができません。
例えば
「カレーライスを想像しないでください」
と言っても想像してしまうように、否定や肯定はイメージに反映されません。
他にも「給料が低いのは嫌だ!」
と言った場合「給料が低い」が先にイメージされて、後半の「嫌だ」はイメージに反映されません。
スポーツなどでは「絶対に負けない」よりも「絶対に勝つ」という言葉を使った方が「勝つ」イメージが湧いて勝率が上がるというデータもあります。
なので、使う言葉は否定や肯定ではなく、言葉の持つ意味自体がポジティブなものを使用しましょう。
日常的に使う言葉をポジティブに変える
セルフトークをポジティブに変える上で最も大事なのが、普段から使用する言葉の選択です。
なので、悪口はもちろん、「難しい」「無理」「ダメ」など、ネガティブを誘発する言葉を使わないことも重要です。
とは言っても難しい・・・
あ、言っちゃった!
使ってしまっても大丈夫です。
使ってしまった時は「もし、できるとしたら?」といった疑問を付け加えましょう。
それだけで可能性を模索するイメージを持つことができます。
そして、そのイメージはプラスの感情を引き起こします。
なのでネガティブな言葉を使ってしまったら、即座に希望に塗り替えられる疑問を持ちましょう。
言葉遣いを変えるのは難しい・・・
けど、もしできるとしたら???
言葉の持つ力 まとめ
- 言葉はイメージを引き出す
- イメージは感情を引き出す
- 人の頭の中では1日数万回セルフトークが行われている
- セルフトークの8〜9割はネガティブで構成されている
- セルフトークをポジティブに変えると人生は輝く
- ネガティブな言葉には「もし、できるとしたら?」と疑問をつける
言葉も心も目には見えないものなので、ついつい蔑ろにしてしまいがちですよね。
しかし、この世界のほとんどは目に見えないことの方が重要だったりします。
例えば
空気や重力、光や暗黒物質とかよく分からないものも存在しないと世界が成り立たなかったり。
目に見えている僕たちでさえ、細胞や栄養素などの目には見えないものの集合体に過ぎなかったり。
一度、目の前の目に見えないものについて考え、人生をより豊かにしてくれると幸いです。
合わせて読みたい記事 ⇨目に見えないものの大切さ