ブランディングって何?
そんな疑問にお答えします。
最近、『ブラディング』という言葉をよく聞くようになりました。
ブランディングを正しく理解することができれば、どんな職種でも役立てることができ、様々なメリットが生まれます。
しかし、『ブランディング』といっても、具体的には何をすれば良いか分からないですよね。
そこで今回の記事では、『ブランディング』とは何かを解説していきます。
これから事業や副業をしたいという方はぜひ、参考にしてみてください。
- これからビジネスを始めたい
- 自分の事業がうまくいっていない
- SNSをうまく運用したい
ブランディングとは
ブランディングとは企業戦略のうちの1つです。
では、企業戦略にはどのようなものがあるのでしょうか?
企業戦略は次の4つです。
- マーケティング
- アドバタイジング
- 広告(PR)
- ブランディング
順番に見ていきましょう。
企業戦略①:マーケティング
マーケティングとは特定のターゲット層を狙った戦略。
例えば
- 20代のサラリーマン(男性)
- 40代主婦
- 10代学生(女性)
- 50代の管理職
など、売りたい商品やサービスを特定の層に向けて発信する手法です。
特定のターゲットに絞ることで、的確な集客を狙うことができます。
企業戦略②:アドバタイジング
アドバタイジングとは不特定多数の人を狙った戦略。
ビラ配りや、無差別に宣伝しまくる手法です。
不特定多数を狙って宣伝をしても、多くの人は関心を示しません。
企業戦略③:広告(PR)
広告(PR)とは第三者を通じて発信する手法。
例えば、芸能人やスポーツ選手などを使って「〇〇は良いよ」と言ってもらうなど。
如何に自然な広告ができるかで、成約率は変わってきます。
企業戦略④:ブランディング
ブランディングとは差別化を図ることで向こうから選んでもらえるような手法です。
実は4つの戦略の中で最も重要なのがブランディング。
しかし、多くの企業はブランディングを疎かにし、マーケティングや広告などに力を入れています。
ブランディングさえ、しっかり出来ていればマーケティングも広告も必要がないほど重要な役割を担っています。
負のスパイラル
ブランディングがしっかりできていなければ、次のような負のスパイラルに陥ることになります。
- 競合と価格競争になる
- 次にサービス競争になる
- 自社コストが上がる
- 利益率の低下に繋がる
- あらゆるコストを削減しなければいけなくなる
- コスト削減のため広告が出来なくなる
- シェア率が低下する
- 価格競争に戻る
- 耐えきれず倒産
ザックリと2つに分けて解説します。
負のスパイラル①:競合との競争
ブランディングができていないA社とB社が同じ商品を売り出す場合。
このペンを1つ100円で売ります
じゃあ、こっちは90円で売ります
・・・
じゃあ、80円で売ります
・・・・
じゃ、じゃあ70円で売ります
ブランディングができていなければ、お互いが価格競争となり限界まで商品を売る値段を下げることになります。
価格がこれ以上、下げられない両社は次にサービスで競い合います。
ウチは送料無料にしまっせー
う、ウチは3つ買ってくれたら1個タダにしまっせー
こんな風に価格を下げない分、サービスに付随して余計なコストがかかってしまいます。
結果、利益率の低下。
負のスパイラル②:自社の首を締める
ブランディングができていければ、自社の首を締めることに繋がります。
やっベー、どこかコストを削らないと会社が保たん!
同じくやべー!
広告費を削り、新規の顧客が入らない状態になったので市場のシェア率が低下します。
ヤベー
多少、赤字になっても価格下げないと・・・
お先に逝くでー
しっかりとしたブランディング出来ずに差別化が図れていないと、お客さんにA社とB社を選ぶ理由が特に生まれないので、お互い消耗戦になってしまいます。
そして、最終的に倒産という形になってしまうのです。
ブランディングの方法と種類
ブランディングには4種類あります。
- コーポレートブランディング
- プロダクトブランディング
- マーケティングブランディング
- セールスブランディング
順番に見ていきましょう
ブランディングの種類①:コーポレートブランディング
コーポレートブランディングとは、会社の信頼をどう繋げるかのブランディングです。
具体的にいうと競合を明確にして、絶対に競合を作らない方法となります。
例えば
カフェを出す場合、競合は同じくカフェになりますが、コーヒーで勝負をしません。
カフェでありながら「ココは最近、流行っているswitchをやる場所なんだ」と主張します。
すると、カフェでありながら、お客さんは「ココはswitchをする場所」と認識します。
「カフェであってもカフェと名乗らない」そんなブランディングですね。
ブランディングの種類②:プロダクトブランディング
プロダクトブランディングとは、商品に対するブランディングのことです。
デザインや希少性、材料・認可など利用した方法。
分かりやすい例でいうと、特保などが挙げられますね。
同じお茶でも特保のマークが入っていれば「健康そう!」というイメージを商品に持ってもらえます。
ブランディングの種類③:マーケティングブランディング
マーケティングブランディングとは、広め方に対するブランディング です。
キャッチコピーやメディア、SNS・ビラ配りなど、会社にあった広め方をする方法。
小さな居酒屋ではビラ配りをしたりもしますが、GUCCIはビラ配りなんてしませんよね。
ブランドを根底から支えるブランディング方法です。
ブランディングの種類④:セールスブランディング
セールスブランディングとは売り方に対するブランディングです。
簡単にいうと販売方法ですね。
例えば、YAMAHAの音楽教室。
ピアノは1つ200〜300万で高価なものです。
普通に売っていてもなかなか買ってくれません。
そこで、YAMAHAの音楽教室を開きました。
音楽教室にはピアノを欲しい人たちが集まります。
欲しいと思っていない人であっても、教室の中でピアノに関心を持つようになり、潜在層までターゲティングすることができます。
製品やサービスを買ってもらえるかは、最終的に売り方に関わってくるということですね。
ブランディング まとめ
- ブランディングとは企業戦略のうちの一つ
- 企業戦略の中で最も重要となるのがブランディング
- しっかりとブランディングが出来ていなければ価格競争に巻き込まれる
- ブランディングは会社・商品・広め方・売り方にそれぞれ方法がある
何をするにおいてもブランディングは非常に重要です。
ブランディングを疎かにしていると、負のスパイラルに巻き込まれ、事業がうまく進みません。
最悪、倒産というケースも十分あり得ます。
世の中には全く同じものを500円で売る人もいれば5万円で売る人もいます。
500円で売る人、5万円で売る人。
その差はブランディングによって生まれます。