損益計算書・・・?
もうダメだ・・・
そんな人でも大丈夫です。
損益計算書(PL)は会社を起こそうと思ったり、事業を始めようと思っている方なら必須レベルで重要なもの。
しかし、ググっても理解できない・・・
そんな方も多いと思うので(僕もそうでした)
今回の記事では、損益計算書について分かりやすく解説していきます。
この記事を読み終わる頃には、あなたは立派な起業人となるでしょう!
(損益計算書(PL)とは別で、賃借対照表(BS)と呼ばれるものもあるんですが、今回は一切無視していきます。)
損益計算書(PL)とは
損益計算書とは分かりやすく言うと、会社が儲かっているのか、儲かっていないのかを見るためのもので、投資をする際にも活かすことが出来ます。
損益計算書を見る上で重要なキーワードは5つ。
- 売上総利益
- 営業利益
- 経常利益
- 税引き前当期純利益
- 当期純利益
もう嫌になりそうですね。
しかし大丈夫、僕でも分かったのであなたにもきっと分かります。
表も使わずに、超分かりやすく書くので4コマ見る感覚で続きをどうぞ。
売上総利益
売上総利益とは本業から得られる利益のことです。
これじゃ、超分かりやすくないので、居酒屋で例えます。
生ビール1杯500円
このビールは原価(仕入れた値段)100円だから
売上総利益は400円だよ
【売上ー原価=売上総利益】【500円ー100円=400円】
ね?簡単でしょ?
そして、居酒屋はお酒や料理を売るのが本業なので、みんなが居酒屋で注文するものは全部売上総利益になります。
だし巻き1つ500円
この居酒屋の卵は高級だから、卵の原価は1個200円だから、売上総利益は300円だよ
ビールとだし巻きを合わせて700円が売上総利益です。
営業利益
営業利益は売上総利益から販売管理費を差し引いて算出します。
販売管理費は原価以外にかかる費用のこと。
例えば
居酒屋でビールを運ぶ人にも人件費がかかります。
私は時給1000円
だし巻きを作ってる人にも人件費がかかります。
だし巻きを作る僕は時給500円
居酒屋の広告をするのにも、人件費+チラシを作るお金がかかります
実は居酒屋に来てもらうために時給200円でビラ配りしてました
ビラは1枚100円で作ってます
後は居酒屋の家賃(月10万円)とかも販売管理費になるよ
さっきの売上総利益700円から彼らの給料などが引かれて残ったお金が営業利益です。
マイナス5000円(適当)
経常利益
経常利益とは、本業以外にも得た利益+営業利益(マイナス5000円)です。
例えば
正直、このままだと店が潰れちゃう
大丈夫、この居酒屋はお昼はイベントして稼いでいるから
イベントは本業とは別の利益なので、経常利益に含まれます。
お昼はこの居酒屋、一人50000円で人狼ゲームのイベントをしてます
人狼ゲーム大好き参加します!!
俺も参加しまーす
二人が参加したので10万円
さっきのマイナス5000円を含め経常利益は95000円となります。
(厳密にはイベントを開くのにも人件費や電気代などの費用がかかる【営業外費用】ので綺麗に95000円になることはない)
税引き前当期純利益
税引き前当期純利益とは、当期に発生する全ての(突発的な)損益を含めたものを指します。
例えば
あ!グラス100個割っちゃった!
誰でも、たまにはミスしますよね・・・
さっきの経常利益95000円からグラス100個分(45000円)の損失。
なので、税引き前当期純利益は50000円となり、50000円に対して税金はかかります。
当期純利益
当期純利益は税金が差し引かれた後に残る利益です。
法人税で25000円もらって行きますね
・・・・
絶対何かがおかしい
当期純利益は25000円となります。
簡単に言うと最後の最後に残る利益のことですね
損益計算書(PL) まとめ
- 損益計算書は儲かっているのか儲かっていないのかが分かる
- 損益計算書は利益を5つに区分して見る
- 売上総利益は単純に【売上ー原価】
- 営業利益は売上総利益から間接的なコストを引いたもの
- 経常利益は本業以外(継続的)で得る利益
- 税引き前当期純利益は突発的な損益(特別損益)も差し引いて算出される
- 当期純利益は税金が引かれた後に残る利益
冒頭にも書きましたが、財務管理は自分がビジネスをしようと思っているなら必須。
そして、損益計算書が読めるようになると、その会社がどのように損益を生んでいるのかを読み解くことができるようにもなります。
ネットで検索して出てくる情報が表面ばかりのものなのか、それとも真実なのか、PLを読むことができれば惑わされることもなくなります。
実際に損益計算書を見ると難しく感じますが、コツは難しく考えないこと。
今回の記事に書いてあることを素直に思い出し、要点だけを見れば欲しい情報は大体、手に入れることができます。
色んな企業のPLを見てみると案外楽しいので、慣れることを含めオススメします。