マイホームを買えば一人前って言われるし。
どうせ同じ家賃を払うならいつか自分のものになる方がいい!
その考え方は果たして、本当に正しいでしょうか?
「夢のマイホーム」「周りの人も買い出しているから」など、理由は様々あれど、マイホームの購入が人生で最も高い買い物となる方も多いはず。
そんなマイホーム、購入することで、たくさんのリスクや苦労を強いられる可能性が凄く高いのはご存知でしょうか?
中には人生を狂わせられる原因となる方もいるかもしれません。
そこで今回の記事では、マイホームを購入した先に待ち受けている可能性をご紹介します。
新築の家を買おうとしている方は参考にしてみてください。
- 同じ家賃を払うなら最終的に手に入る方が良いと思っている
- マイホームの購入を安心なものだと思っている
- 家の購入を検討している
新築物件がほぼ間違いなく負債になってしまう理由
日本人の40代平均資産は大体600万前後といわれています。
しかし、住宅ローン 車のローンなど負債を600万から差し引くとマイナス1000万〜2000万になる方が大半を占めています。
その理由は以下の通りです。
- 買った時点でマイナス
- 金利
- 金利意外にもお金がかかる
- 日本の空き家事情
詳しく見ていきましょう。
マイホームが負債になる理由① 買った時点でマイナススタート
仮に3000万円の家を35年ローンで買った場合。
不動産の手数料によって釣り上げられたその家は、本来2000万円ぐらいの価値しかない可能性がほとんどです。
その場合、買った瞬間、借金1000万円が無条件で確定します。
不動産関係者は、ほとんど新築で家を買わないよ。
マイホームが負債になる理由② 金利
日本は低金利だからローンを組んだ方がお得。
と考える方もいますが実はそれが大きな罠。
仮に相場と言われている金利1%で3000万円の家を35年ローンで購入したとします。
この場合ローンを払い終わるまでに金利だけ支払う金額は約600万円です。
元々の金額に対して+600万円を払うことになるので、家の価値が2000万円しかなかった場合、買った時点で借金1600万円が確定します。
1600万円は、それだけで中古の家がもう一軒買える金額です。
マイホームが負債になる理由③ 金利以外にもかかるお金
金利以外にもかかるお金が当然あります。
- 固定資産税
- 保険代
- 不動産取得税
- 登記費用
- 修繕費
など。
1000万円+600万円+上記の費用。
本当に高い買い物になりますね。
もちろん、不動産業者は家を買わせたいと考えているので、購入者にとってマイナスとなる情報は伝えてはくれません。
なので、不動産業者が親身になってくれたという考えは一度捨てた方が良いでしょう。
マイホームが負債になる理由④ 家が余りまくってる日本
日本では現状9軒に1軒は空き家で、今後もっと増えると予想されています。
親が家を持っていた場合、親は基本的に自分より先に亡くなるので家を相続することになり、固定資産税は相続人が支払うことになるので、多くの人は「売る」と考えますが、空き家率が高く買い手が中々見つからないのが現状です。
自分が要らないと思っている家は、他の人も必要としません。
そして、ローンを払い終わる頃の家は35年以上経過しているので、高いお金を払い終わって、ようやく手に入った家はお金としての価値はほぼ無いに等しいということになります。
潜在的な破産者となるリスク
金利には固定金利と変動金利の2種類があり、変動金利だと0.5%などでローンが組める場合がありますが、どちらも潜在的な破産者になるリスクがあるというのは変わりません。
その理由を順番に解説します。
潜在的な破産者① 変動金利
変動金利とは字の如く変わる可能性があり、日本の景気が良くなれば金利は一気に上がります。
仮に景気が良くなり金利が0.5%→3%になった時、間違いなく対応しきれなくなり破産します。
後、ローンが1年で払い終わるところまで来ていても、残りを払うことができなければ強制的に売り払われ、その時に家に値段がつきローンの返済にあてることができればいいですが、それでも払いきれない場合は自己破産することになってしまいます。
残酷ですがこれが現実です。
潜在的な破産者② 固定金利
変動金利はリスクがデカいから固定金利??
固定金利で35年ローンを組んだ場合、当然ですが35年間支払い続けなければいけません。
過去15年以内だけでも、リーマンショック・3.11・コロナによる経済不況など、様々な金融危機が起こっていて、2019年に大企業は黒字でも1万人を超えるリストラを行っています。
終身雇用の崩壊が確実に始まってる今、35年間支払い続ける契約はあまり賢い選択とは言えません。
ローンを組むこと自体が大きなリスクとなるということも一度、認識しましょう。
ローンが払い終わってもかかるお金
ローンが払い終わってもかかるお金があります。
- 固定資産税(ローン完済後は上がる)
- 火災保険
- 修繕費
など。
数々の荒波を超えて、何とか無事にローンを払い終えても、家に対するお金は必要だということも認識しておきましょう。
それでもマイホームが欲しいなら中古一択
それでも自分の家が欲しい。
という方は新築ではなく、中古という選択肢も視野に入れてみましょう。
家は大体、築20年ぐらいの家なら相場が落ち着くと言われているので、仮に築20年の家を1000万円で買えば再び1000万円で売れる可能性もあり破産するリスクはかなり抑えることができます。
中古で買いリフォーム代を含めても新築で買うより遥かにお得です。
もしどうしてもマイホームが欲しいと思うなら、僕は中古をオススメします。
買った家の周りの開発など、場合によっては買った時よりも高く売れる可能性さえあります。
(本当に稀なパターンですが、それでも新築を買うより遥かに可能性はある。)
リフォーム比較プロで見積もり比較 中古不動産をお考えの方はこちらマイホーム購入後の未来 まとめ
- 新築物件は最終的に中古の家がもう一軒買えるぐらいお金がいる
- ローンを35年で組むのはリスクがデカい
- ローンを払い終わってもお金はかかる
- どうしてもマイホームが欲しいなら中古という選択肢も視野に入れる
5年前のデータでは、住宅ローンを組んだ約100人に1人は自己破産をしています。
それだけ35年ローンを組むリスクは高いということですね。
人生の豊かさは物に比例するわけではありません。
新築である必要が本当にあるのかを検討してみてください。